ミネラルウォーターと水道水の違いってご存じですか?
どちらも飲料水として飲むことができますが、具体的な違いやそれぞれの特性を意識していない方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、意外と知られていないミネラルウォーターと水道水の具体的な違いをご紹介します。
目次
原水や処理方法は異なるがどちらも安全性は高い
ミネラルウォーターは特定の水源から採取された地下水を原水としています。
その名の通りミネラル成分が含まれているのが特徴です。
水道水は雨水や雪解け水、河川など、自然界の水を原水としています。
ダムに貯められた水は浄水所で汚れや雑菌を除去され、各家庭へと供給されます。
ミネラルウォーターも水道水も、それぞれ法律で定められた安全基準をクリアしたものだけが供給されているので、安心して飲むことができますよ。
水の種類 | 原水 | 安全基準 |
---|---|---|
ミネラルウォーター | ミネラル成分が含まれる地下水 | 「食品衛生法」という法律により、ミネラルウォーターの水質や製造に関する安全基準をすべてクリアする必要があります。 |
水道水 | 雨や雪、河川など自然界の水 | 「水道法」という法律により、細菌類や成分など51項目をすべてクリアしないと水道水として各家庭に届けることができません。 |
市販の水は4種類に分類される
農林水産省が制定したガイドラインによると、市販の水は4種類に分類されており、ミネラルウォーターはその内の1つに含まれています。
ナチュラルウォーター | 特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の物理的・化学的処理が行われてないもの |
ナチュラルミネラルウォーター | ナチュラルウォーターのうち、地表のミネラル成分が溶け出したもの |
ミネラルウォーター | ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させるための処理(ミネラルの調整、ばっ気、複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合など)が行われているもの |
ボトルドウォーター | 上記3種類以外のもの(水源の指定や処理方法の基準は無い) |
価格は水道水の方が圧倒的に安い
ミネラルウォーターは500mlのペットボトルの場合1本80円~100円くらいで販売しています。
一方、水道水は1ℓあたり0.1~0.2円(地域によって異なる)なので、ミネラルウォーターと比較すると圧倒的に安いですね。
そのため、直接飲む水はミネラルウォーターを選んでいても、料理には水道水を使っているという家庭が多いです。
味はミネラルウォーターの方が飲みやすい
ミネラルウォーターも水道水も自然界の水であるという点は共通していますが、水源や処理方法が異なるため、味にも違いが現れます。
水道水は独特の味とカルキ臭を感じる
水道水には0.1mg/ℓ以上の残留塩素が含まれています。
残留塩素とは、原水を塩素消毒することにより水道水に残存する塩素のことです。
原水には病気の原因となる微生物が含まれていますが、塩素消毒することによって安全な水として使用できるようになります。
水道水の残留塩素はごくわずかな量なので、そのまま飲んでも身体に影響はありません。
しかし、カルキ臭という独特なにおいや味を感じる原因になります。
さらに水道水が通る貯水槽や水道管の状態が悪いと、錆び臭さを感じて味が損なわれる場合があります。
これらの理由から、水道水よりもミネラルウォーターのほうが美味しいと感じる人が多いのです。
ミネラルウォーターと水道水のおすすめの使用シーン
ミネラルウォーターと水道水、それぞれの特性を生かしたおすすめの使用シーンをまとめました。
ミネラルウォーターの使用がおすすめ
炊飯、出汁、お茶、コーヒーなど、風味や香りを楽しむメニューには無臭のミネラルウォーターを使用すると素材を引き立てることができます。
ミネラルウォーターでも水道水でもOK
味付けの濃い料理、フレーバーティーなど、香りの強いメニューは水道水の味やにおいの影響をほとんど感じません。
水道水の使用がおすすめ
製氷機には水道水を使用しましょう。
塩素消毒されていないミネラルウォーターを使用すると雑菌が多い氷ができる場合があるため、水道水を使用したほうが安心です。
ミネラルウォーターを飲むならウォーターサーバーがおすすめ
- 安全性:どちらも法律で定められた安全基準をクリアしているので安心
- 価格:水道水の方が圧倒的に安い(水道水は1ℓあたり0.1~0.2円と低コスト)
- 味:ミネラルウォーターの方が飲みやすい(水道水には残留塩素が含まれているので独特の味とにおいがある)
「飲料水はやっぱりミネラルウォーター派!」という方は、ウォーターサーバーの導入をおすすめします。
ウォーターサーバーがあればいつでも手軽にミネラルウォーターが飲めますし、定期的に水が届くので買いに行く手間も省けますよ。
ウォーターサーバーを導入するメリット・デメリットについてはこちらの記事でご紹介しているので、気になる方はチェックしてみてください。
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